こんなときはどこに相談?弁護士と探偵と警察の違い

1 日常生活にトラブルは常に潜んでいます。

日常生活を送る上で、特に社会人においては、
何かのトラブルに巻き込まれる危険性は常に潜んでいるといえます。
仕事上のトラブルであれば、上司、あるいは会社そのものが守ってくれることもあるかもしれませんが、
個人的なトラブルについては会社からの支援こそ期待できる可能性はありますが、
法的な支援、となれば弁護士等に相談することになるでしょう。
もっとも、なんでもかんでも弁護士に・・・というのはトラブルの解決のための最短方法とはいえず、
無駄なコストを発生させる可能性もあります。
どこに相談すればいいのか、いったん整理してみることが重要です。

 

2 刑事事件の被害者であれば警察へ

刑事事件、身近に潜んでいるところであれば、窃盗事件や女性の痴漢事件等について、
被害にあった、ということであれば、まずは警察に相談すべきです。
逆に言えば、警察は基本的には民事不介入、といって、民事事件には取り合ってくれません。
また、弁護士に犯罪被害の相談をすることは可能ですが、
犯罪被害者弁護、というのは、基本的には被告人が起訴されて、裁判手続きの中でどのように、
犯罪被害者を守るのか、という問題意識から来ているものですから、
弁護士事務所に行っても、「まずは警察へ」となってしまうでしょう。
そうなるのであれば、最初から警察に相談する方が、合理的ですし、
弁護士への相談費用等も発生しません。

 

3 探偵とは?どういったタイミングで依頼するのか。

探偵は基本的には民事事件の証拠の収集で依頼することになる業種です。
例えば浮気を理由として離婚、それに伴う慰謝料請求をする、
となったとき、最終的に法廷に立ち、本人の代理人として活動することになるのは弁護士ですが、
代理人として活動するためには証拠が必要です。
その証拠収集では探偵が役に立つといえるでしょう。
弁護士が証拠収集をすることもないとはいえませんが、日当などを含めて非常に高額になる上、
業務の多忙さから、証拠収集を依頼者の臨む形で行う弁護士は少なく、
まずは、依頼者の方で証拠収集を行ってもらうのが基本ということになります。
浮気を理由としての離婚、慰謝料を求める損害賠償請求、ということであれば、
何よりも相手の浮気を証明しなければなりません。
そして、裁判上の証明とは、合理的な疑いを容れない程度に確実、であることとされます。
つまりは、裁判官を納得させるだけの証拠が必要になるのです。
探偵は言ってみれば違法行為すれすれのことでもやってくれます。
尾行等はその最たる例と言えるでしょう(要は週刊誌の記者のようなこともやってくれる、ということです。)。
尾行の結果、例えばラブホテルから対象と浮気相手とされる人物が出てくれば、
それはかなり決定的な証拠になります。

こういった訴訟の準備段階で依頼するのが探偵、ということになるでしょう。

 

4 では、弁護士の出番は?

平たく言えば、それ以外の場面で何らかのトラブルに巻き込まれた場合は、
弁護士に相談してみることでしょう。
結果的に訴訟手続きになるとすれば弁護士に頼むしかなくなるのはもちろん、
それ以外でも実際のトラブルの解決に適しているのがどの士業なのか、
例えば司法書士の問題なのか行政書士の問題なのか、
といったことについても最適なアドバイスがもらえるはずです。
仮に知り合いに弁護士がいないのなら、弁護士会の法律相談や法テラスに相談して、弁護士を紹介してもらうことです。
トラブルを最短で解決するためには、それに適した技術を持つ専門家に依頼する、という視点が重要です。
そういった視点を意識した上で、どういった職業の人に頼むか、冷静に判断しましょう。